2022年08月23日
死なないで!殺さないで!生きようメッセージ集パート31
いま、介護でいちばんつらいあなたへ、思いとどまった介護者からの渾身のメッセージ集の中からお届けします。
公益社団法人認知症の人と家族の会
委ねる
もっと早くに病気と理解していたら・・・・
(埼玉県・女性66歳)
70歳の夫は、若年性認知症の「ピック病」です。50歳そこそこでの発症とみられ、4年半の保護入院を経て特養に入所し、(2008年)7月26日で8年目に入りました。「ピック病」とわかる前、万引きなど反社会的な異常行為に苦しみ悩みました。そんな修羅場の時、「私はこの家を出る。離婚しよう」と言うと「お前がいなくなるとご飯も食べられない」「では一緒に死のう」と言うと「死ぬのはいやだ」と。
それが乗り切れたのは、娘が嫁いだ先に行くと初孫に会えること、孫の笑顔を見るとそのつらさを忘れること、解雇された夫に代わり私が仕事をもらったこと、「家族の会」の場で思いっきり涙し、仲間と分かち会えたこと、そして愛してくれる愛犬「かりん」がいたからです。
もしあの時、主治医が早くに「ピック病」と告げ、異常行為なのだと知らせてくれ、病気がそうさせたのだと理解していたら、もっと優しく接し対処できたのにと思うと、今も胸が痛みます。あの修羅場を何とか乗り切り今は、夫がこのような病気になったからこそ多くの経験を得ることができた、これを財産と思い大切にしていきたいと思います。
公益社団法人認知症の人と家族の会
委ねる
もっと早くに病気と理解していたら・・・・
(埼玉県・女性66歳)
70歳の夫は、若年性認知症の「ピック病」です。50歳そこそこでの発症とみられ、4年半の保護入院を経て特養に入所し、(2008年)7月26日で8年目に入りました。「ピック病」とわかる前、万引きなど反社会的な異常行為に苦しみ悩みました。そんな修羅場の時、「私はこの家を出る。離婚しよう」と言うと「お前がいなくなるとご飯も食べられない」「では一緒に死のう」と言うと「死ぬのはいやだ」と。
それが乗り切れたのは、娘が嫁いだ先に行くと初孫に会えること、孫の笑顔を見るとそのつらさを忘れること、解雇された夫に代わり私が仕事をもらったこと、「家族の会」の場で思いっきり涙し、仲間と分かち会えたこと、そして愛してくれる愛犬「かりん」がいたからです。
もしあの時、主治医が早くに「ピック病」と告げ、異常行為なのだと知らせてくれ、病気がそうさせたのだと理解していたら、もっと優しく接し対処できたのにと思うと、今も胸が痛みます。あの修羅場を何とか乗り切り今は、夫がこのような病気になったからこそ多くの経験を得ることができた、これを財産と思い大切にしていきたいと思います。
Posted by 2人3脚 at 08:56│Comments(0)
│介護者からの渾身のメッセージ集