2021年05月22日

教えてホーム長 Q53 認知症の方の周辺症状

Q&A認知症の舅の行動に振り回されいさかいが絶えません
Q53 認知症の舅を介護しています。以前からいさかいが多く、優しく介護しなければと思うのですが、うまくいきません。どうしたらよいですか?

A:当然の気持ちだと思います。姑が認知症になったからといって、急に気持ちを切り替えて介護できるものではありません。それが自分の本心であることを知りながらもできることから少しずつ変えていくようにしましょう。また、それに加え周辺症状が出現すると、ますます関係が悪化してしまいます。早めに認知症専門医に診てもらいましょう。



認知症の人の介護には、人間関係が強くからんでいます。舅は自分の行動や意思に関係なく、認知症という病気になってしまったのだと理解していても、その言動に振り回されてイライラしたり、過去の様々ないさかいが引っかかり、親身に介護ができない場合があるかもしれません。



互いに生身の人間ですから、割り切れない気持ちになってしまうのもあたりまえです。これからの認知症介護は早期発見・早期治療です。行動障害が活発に出てしまうと改善するのに大変です。抗精神薬が効果を発揮しますが、副作用も伴います。また、家庭内がしっくりいかなくなり、家族が疲弊します。ですからそうならないためにも早く治療が必要です。デイサービスへ早めに通うことが必要です。




認知症の舅は認知障害のために、自分の態度を改めて、世話をしてくれる嫁に感謝の気持ちを示そうというような理性的な考えは浮かびにくいでしょう。むしろ、「自分の弱点を知られたくない」「嫁に負けるか」といったプライドが強く出ることがあり、人間関係をますます難しくします。



一方嫁も優しく介護したいと思いながらも、毎日の舅の態度に過去の出来事が重なって、憎しみを感じるようになるかもしれません。自分の思いを語れる場「認知症の人と家族の会」が開催する家族のつどいや介護経験者による電話相談で本音を語ってみましょう。同じような経験をした人はたくさんいますから、何かアドバイスをもらえるかもしれません。解決方法はないかも知れませんが自分のことを理解してくれたと実感するだけでもストレスが少なくなるでしょう。認知症コールセンターは0545-64-9042(月、木、土10;00~15;00) 一般つどいは第2火曜日10;00~11:30,若年性認知症のつどいは富士市役所5階第2会議室で開催いしています。どなたでもお気軽にお越しください。



認知症の方の周辺症状
【BPSDの症状】
≪過活動状態のBPSD≫
・興奮・不穏・幻覚・妄想・物盗られ妄想・大声・性的逸脱行為
・脱衣・焦燥・易怒性・攻撃性・帰宅要求・過干渉・らん集(収集)
・ろう便(放便)・暴力・自殺念慮・昼夜逆転・徘徊・まとわりつき
・異食・過食・夕暮れ症候群・常同行為

≪非活動状態のBPSD≫
・うつ状態・喪失感・不眠・意欲低下・拒食・摂食障害

 ホーム長石田
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